2021

浅葉克己ゼミ

mirror
自分のフォントと作品の拡がり

浅葉克己は県立神奈川工業高校図案科を卒業後、松喜屋百貨店宣伝部に入社した。もう少しデザインの勉強がしたくて、桑沢洋子先生に高校で制作した作品を持って会いに行った。先生は多忙で昼食のうなぎを食べながら作品を見てくれた。一言、「こういう子が桑沢デザインに来てくれたらいいね。」と言われた。その後、佐藤敬之輔師の紹介もあり、入学が決まった。僕は放課後に同級生と希望者を集めて、レタリングやタイポグラフィを教えた。卒業後は佐藤タイポグラフィ研究所で修行し、「英字システム」のデザイン、トラヤヌスやローマンの設計の割出しをした。イギリスでは仕事をする時、まず自分のフォントを作り、次にイメージを発展していく。今年の卒展は自分のフォントを制作し(欧文でもいいし、日本だから和文でもよい)、mirrorというテーマで発展させる課題だ。これは将来必ず役に立つ。

担当教員

浅葉克己

桑沢デザイン研究所 第10代所長

林加楊

書家

杣田佳穂

ミサワバウハウスコレクション学芸員

川畑明日佳

桑沢デザイン研究所 専任教員

浅葉克己

Art Director

1940年神奈川県生まれ。桑沢デザイン研究所卒。佐藤敬之輔タイポグラフィ研究所において文字設計を修行。64年ライトパブリシティ入社、東レ、キューピーマヨネーズなどコマーシャルの仕事で注目を集める。75年浅葉克己デザイン室設立。以降アートディレクターとして日本の広告の第一線で活躍。87年東京タイポディレクターズクラブ(TDC)設立。会長として運営する傍ら、アジアの文字文化に着目、文字と視覚表現の関わりを追求し、その過程で中国少数民族ナシ族に伝わる象形文字・トンパ文字と出会う。99年には現地で個展開催。08年東京ミッドタウンにて「祈りの痕跡展」開催。09年「デザインの港 浅葉克己展」開催。10年東京ミッドタウンにて「REALITY LAB再生創造」開催。15年銀座gggにて「ASABA’S TYPOGRAPHY」展開催。16年京都dddにて「アサバの血肉化」を開催。19年東京ミッドタウンにて「ユーモア展」開催。日宣美特選。東京ADC各賞。東京TDC賞。毎日デザイン賞。日本宣伝賞・山名賞。日本アカデミー賞最優秀美術賞。グッドデザイン賞。紫綬褒章。旭日小綬章。桑沢賞デザインオブザイヤー賞ほか受賞歴多数。東京TDC会長。東京ADC委員。JAGDA委員。AGI(国際グラフィック連盟)会員。六本木男声合唱団幹事。日本卓球協会評議員・国際委員。卓球6段。
桑沢デザイン研究所 第10代所長(2011-2020)。

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