Re:2020

椋梨あかね

「2020」を再構成する

何もかもが大きく変わった2020。日々様々な事が目まぐるしく起こっていく中で、様々な事を考えた。自分の事、身近な事、遠い国の事、そういったものを考える中で、自分の中で物事に対する距離感や価値観が大きく変わっていった。不安定で先が見えない将来に、それでも何かを吸収しようと藻搔いた2020を、未熟でも良いから形に残そうと思い制作した。

自分をさらけ出す事について

幼稚園の頃、茶道の教室で極度の緊張で貧血になり倒れた。他人に注目される事、期待される事、何かの感情が含まれる視線に耐えきれず、それから今まで度々いくつかの自分を作りながら生きてきた。2020年、コロナになりずっと家で過ごす中で、20年間生きてきた自分の事、過去を少しずつ言葉を通して分析し、考え、改めたり認めたり、許したりしてきた。今までもこれからもずっとある、自分と他人について、その境界線から生まれる何かを問い、悩み、考え続けていくのだろうが、とりあえずの節目として、自分へのけじめとして向き合いたいと思う。

椋梨あかね
大分県生まれ。
2021年桑沢デザイン研究所卒業。

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