2023

臼木幸一郎ゼミ

自由テーマ

時代の変化を鋭く洞察し、イノベーションを起こせる人材になるために。

『デザイン思考』という言葉が、一般の人々にも知られるようになってから、20年が経とうとしています。製品や広告のために使われてきたデザインが、「人材育成」や「経営戦略」にも活かされる時代を、私たちは生きています。
私が未来のデザイナーたちに期待していることは、審美眼と造形力によるクリエイションだけではありません。洞察眼と構想力によるイノベーションこそが、これからの時代を生き抜く上で必要なスキルであると考えています。
思い返せばこのゼミも、学生一人ひとりの関心分野に、社会課題、最新のテクノロジー、ビジネスモデルなどを結びつけるところからスタートしました。
そして今日、この会場には、メタバース時代に向けたXRデバイスをはじめ、食事や睡眠を最適化するヘルスケアプロダクトや、防災や信仰をテーマとしたインテリアプロダクト、その先にある自律分散型社会を見据えた農業や教育プラットフォーム、さらには人々と情報の接点を丸ごと一変させてしまうようなインフラ構想に至るまで、未来社会にイノベーションを引き起こすであろう多様なコンセプトがここに並びました。
そう、これらは学生生活最後の作品である一方で、彼らは既に社会の一員としての責任を果たしはじめているのです。

担当教員

臼木幸一郎

Concept Designer

本田圭吾

桑沢デザイン研究所 専任教員

臼木幸一郎

Concept Designer

桑沢デザイン研究所を卒業後、急成長する携帯電話業界で、プロダクトデザイナーとしてキャリアをスタート。創業期のエレファントデザイン社に加わり、共創型の商品化プラットフォーム「空想生活」の立ち上げを経験。制作した動画がコンセプター坂井直樹氏の目に止まり、共同でウォーターデザイン社を設立。電化製品、自動車、住宅設備、育児用品、化粧品、文房具、革製品など、幅広い分野の先行開発に携わる。中国市場で投資を行うベンチャーキャピタルからの誘いを受けて、上海や杭州を拠点に活動するスタートアップにも参加。そして2012年、これまでの活動を集約したロノフデザイン社を設立。新規事業の創出を軸に、各種コンセプトデザインの他、研究機関と連携した将来ビジョンの構想やプロトタイピング、それらの事業化を目指した業務提携の支援にまで、その活動領域を拡げている。

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