
緑ある日々を豊かにする壁掛け一輪挿し
今年は、コロナウイルスという非日常が、私の生活を一変させました。学び方、働き方、遊び方。今まで当たり前にできていたことが当たり前では無くなってしまいました。授業はオンラインで、学校にも行けず、家族や友人と直接会えない日々。
そんななか、私の寂しさを紛らわせてくれたのが「花」でした。花を選ぶ時間、真摯に向き合う時間、ぼーっと眺める時間、ふと視界に入る時間。その一瞬一瞬は確実に、私の生活にときめきを与えてくれました。
いろんな意味で、記憶に残る一年間を共にするなら「花」しかないと思い、今回テーマに選びました。
コンセプトは、「緑ある生活への第一歩」です。
この一輪挿しをきっかけに、花を飾ること、生活に緑を取り入れることへの興味をもっていただけたらと思います。

掛ける、廻す、伸びる、縮む。
植物は生き物であり、日々変化していくものです。つぼみから花開いたり、月日が経つと頭は垂れてきます。そして、種類によっては、まっすぐだったり曲がっていたり個体差があります。
そんな植物たちと花器のバランスを崩さず美しく見せる方法はないかと考え、この形にたどりつきました。
背景面と水を入れる真鍮部分が回転することで、花の形や見せ方に合わせて角度や形状を変化させることができます。
また、真鍮部分は長さを伸縮させることができます。そのため、茎を短く切りすぎてしまっても後で微調整をして全体のバランスを整えることができます。
日ごろから花を飾る習慣がある方だけでなく、花を飾るのにはセンスがいりそう、難しそうだと思っている方にこそ使っていただきたいです。