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大丸愛実

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高齢者が身につけて楽しめるお財布

年齢を重ねることで、今まで出来ていたことが簡単には出来なくなることが増えていきます。例えば、何気ない普段のお買い物のとき。高齢の方の中には、お会計の時にお財布からお金を出すことも難しいと感じる方がいます。その上、自分が周りに迷惑を掛けていないか、内心プレッシャーを感じている場合もあります。このように、体の衰えにより少しずつ自信を失い、他者と関わることを怖いと感じる方は少なくありません。そのため今回提案するお財布は、使いやすさによる身体への自信の回復を目的として構造を考えました。主にお財布の持ち運びやすさ、中身の見やすさ、お金の取り出しやすさを中心に設計しました。また、お財布にはお金を持ち運ぶだけでなく、ファッションアイテムとしての役割もあると思います。そこで今回は、鞄やズボンのポケットにしまうのではなく、身に着けることでファッションのワンポイントとして楽しめるような外観も考えました。

撮影協力 モデル:大丸重人

大丸愛実
1995年千葉県生まれ。
2021年3月桑沢デザイン研究所卒業

制作を終えてのコメント
自分と向き合いながら一つのものをかたちにしていった過程と完成した作品は、私に勇気と自信を与えてくれました。卒業制作で得た経験は小さな成功体験として、今後の、私の人生を支えてくれると思います。家族や先生方、共に過ごした友人には感謝の気持ちでいっぱいです。

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