授業課題

安田賢三郎

Florist Shibuyaポスター

Florist Shibuyaポスター

窓辺に置かれた花をコンセプトに制作した。何気なく目にしている景色も花を添えるだけで美しく、儚くも見えるといった花が持つ周りを演出する力を描いたイラストポスターになっている。各々雨の日、晴れの日の夕日をテーマに花を演出する景色、景色を演出する花の両方を魅力的に見えるように描くことを心掛けた。



1レンガ:掲載場所であるエントランスのレンガの壁に掲示したとき、紙飛行機が社外へ飛び出していくイメージで制作しました。そのため、右から左へと飛んでいるように紙飛行を描いています。なぜ紙飛行機が?と思わせることでこのポスターをめくってもらえるよう、紙飛行機以外の説明的表現を排除しました。実際の壁は茶色のレンガですが、対比で美しく目を引く効果を狙い青色にしました。

ビジュアルデザイン2年後期アドバタイジング課題
株式会社池田紙工ポスター

制作者:AD.今村まり子
    後藤有里
    佐伯舜乃
    安田賢三郎

指導教員:高谷廉

協力:株式会社池田紙工

埼玉県戸田市に所在を置く製本会社「株式会社池田紙工」さんのインナーブランディングを目的としたポスターを制作しました。
コンセプトは「めくる」ワクワク。本来平面的であるポスターを何枚も重ね、めくることができるポスターになっています。
社員さんがポスターをめくることで、製本業という仕事が人々の生活に深く関わる文化の一端を担う仕事であることを体感してもらえるよう、このようなユニークなポスターに仕上げました。

デザインのテーマは「①紙飛行機、②青、③繋がっていくこと」。
まず「①紙飛行機」は、株式会社池田紙工を象徴する存在として取り入れた。重ねられたポスターは全部で9枚あり、それぞれには戸田市街の『本のある日常』が描かれています。紙飛行機は、これまで作られてきた池田紙工の製品や社員さんの思いなどを表わす存在として、めくるポスターの中で人と寄り添いながら街を巡っていく。
また「②青」についてですが、今回このポスターの色彩は青で統一しました。池田紙工本社の看板の色が青色であり印象的であったこと、また紙飛行機をテーマの一つとしているので「空」を連想させる色として青色を選びました。
そして最後に「③繋がっていくこと」をテーマとしました。本や出版文化もずっと、脈々と受け繋がれ繋がってきたものなので「つながり」を表現するために9枚のポスターは絵の場面が繋がっていくように作られています。

2ランドセル:後ろに埼京線を走らせています。通学中なのか、歩いている小学生のランドセルに本が入っています。
3電車:ドアの近くにいる女性の鞄にも本が入っています。
4カモメ:先ほどから空を飛んでいた鳥の群れにクローズアップしています。ここは、池田紙工だけでなく競合他社や出版社など、本の業界全体が進んでいく様子をイメージし描きました。ちなみに戸田市にはカモメが2、3種ほどいるようです。
5カフェ:電車の中の女性がカフェについて本を読んでいます。コーヒーにカモメや紙飛行機の影が映っています。
6サラリーマン:カフェの窓の外のサラリーマンにクローズアップしました。ポケットに小説を入れた人や、池田紙工さんで製本されている漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」を買った人がいます。ジャンプを買った彼はきっと小学生くらいからジャンプを読んでいて、社会人になった今も変わらず読み続けているのでしょう。通勤時間という生活の一瞬を切り取った絵ですが、池田紙工さんの本や出版文化に長く慣れ親しんだ人がいることを表現しています。
7公園:サラリーマンの後ろの公園です。ここで自然の要素を入れたのは、池田紙工さんが古紙事業など環境に配慮した事業も行っているのでその要素も入れました。

8女の子:先ほど走っている女の子たちが、空の紙飛行機に気付きます。ここは、次の世代へと本の文化が受け継がれていく様子を描きました。
9街:最後は、今までの本との関わりがある人たちを内包した街全体と、それらの本を作っている池田紙工さんを画面に配しています。これからも池田紙工が出版文化の担い手あること、またその製品が街全体や世の中に浸透していくことを表現しています。
   



江戸川乱歩『人間椅子』

江戸川乱歩の『人間椅子』で描かれている、人間が持つ狂気で歪んだ感情に注目し、本そのものや本文を曲げることで歪んだ感情や欲望を表現した。また、江戸川乱歩の作風である怪奇的な雰囲気を意識し独特さが際立つカバーデザインに仕上げた。

指導教員:本永 恵子

江戸川乱歩『人間椅子』
安田賢三郎
1998年2月11日生まれ
埼玉県出身

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