WORLD OF COLORS

和泉萌

卒制について

hotel koe ×alice and olivia
hotel koe の 1,2 階を使って、 alice and olivia のレセプション パーティーのデザインを考えました。
一階は緑とピンクを基調とし、外からも目立つようなパーティースペースにしました。
階段前には、フォトブースを設置し、インスタ映えができるスポットを作りました。
二階は、商品が見やすいように落ち着いた紫を使いました。洋服は天井からぶら下げ、小物類は二つのガラステーブルに抑え、店内を広く見えるようにしました。また、椅子を設置することで、ゆっくりと店内をみることができるようにしました。
alice and olivia の特徴の派手な 色どりを基調とし、エレガント さを残しつつ、女性が好むような 派手な内装に仕上げました。 一階には、金色のオブジェを置き、 二階には、金色の装飾を天井から つるし、一階と二階に統一感を出しました。

自分自身について

2019年桑沢デザイン研究所に入学しました。
小さい頃から、デザイナーになりたいという大まかな夢がありました。
デザイナーという職の中で最も興味があったのはファッションでした。
昼間部は、一年生で、プロダクト、ファッション、ビジュアル、スペースの4つのデザインの基礎を学べます。
一年で4つの中から自分にあった学科を二年生で選べます。
自分は、人生で初めてデザインを深く知り、現実に直面しました。こんなに大変でかつセンスが問われるものなんだという絶望を一年生の6月に味わいました。
そこから何もやる気が出ず淡々と出された課題を適当にこなす日々が続きました。
唯一ファッションの課題だけは自分が思うような、作品を提出しました。
私は最大限授業を休める範囲で休んできてたので先生からの評価は低かったはずです。
しかし、一年の最後、ファッション科の先生から、「和泉はファッションをデザインすることに向いていない。ファッションに関わる仕事はたくさんある。ファッションデザイナーになる必要はない。」と言われました。
その時絶望と共に希望が見えました。
ファッションをデザインすることが夢だった私には辛い一言ながらも、自分でセンスのなさを自覚していたので他の分野で活かせる。それはなんの分野なのかと悩んでいたところに、スペースの夜間の先生から「もしかしたらスペース、あってるかもよ。やってみなよ」と一言もらいました。
不真面目な生徒な私に2人の先生からの助言があり、スペースに入ることを決意しました。
2年になりスペースに上がったものの、無知だった私には本当に退屈で、本当に頭の使う学科に入ってしまったと、後悔しました。
それに担任は大松先生でした。とても厳しい先生で有名で少しやってしまったなと後悔もしました。
しかし、大松先生の厳しさというのは、生徒への愛ありきの厳しさでした。
2年の間もなかなか真面目にやらない私を見捨てることなく、育ててくれました。三年になってゼミを選ぶ時、少し迷いもありましたが、大松先生がいる方を選びました。
卒制の時期が始まり、卒制をやるにあたり私は一つだけ決めていたことがありました。
それは大松先生を驚かすことでした。
ずっと不真面目であった私を見捨てなかった先生をせめて最後くらいは、という気持ちで取り組みました。
卒制は自分自身をうまく表せたと思います。
そしてクラスで1番規模の大きい模型を作りました。
存在感もあり、自分らしいデザインで、最後の最後ですが、桑沢に入って、初めてデザインをすることの楽しさを知りました。
不真面目に通っていた中、どの先生も見捨てずアドバイスをしてくれる本当にいい先生に恵まれた3年間でした。
特に大松先生がいなければ私は辞めてたと思います。
桑沢に入った生徒の何人かは自分のセンス、デザインについての壁にぶつかることが多いと思います。ぶつかって悩む暇すら与えられないほどの課題量です。
しかしそこでめげずやり遂げた卒制は本当に自分の中で大きなものです。
今年度の卒制を見て桑沢入学したいと思った人が壁にぶつかっても最後までやり遂げることができたら嬉しいです。

和泉萌
埼玉県生まれ
平成31年4月桑沢デザイン研究所入学。
ファッション科を志望し入学したが、スペースデザインへの魅力を感じ、スペースデザインに入りました。

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