刺繍でお茶を表現するきっかけ
茶生というタイトルには、二つの意味があります。
お茶ができるまでの工程というのと、お茶に囲まれる生活という意味です。
台湾の実家はお茶屋なので、小さい頃からお茶に囲まれる環境で育てきました。
毎日お茶のことを触れていたので、プーアル茶や烏龍茶、紅茶などを深く考えたことがなく、水のような存在だと思いました。
今になって、お茶はどうやって作ってきたんだろうなと興味を持ち始め、お茶が大好きなお父さんと連携し、相談しながら、お茶の製作過程と飲む時の思い出などを自分なりに制作しました。
私にとって、刺繍の糸の質感や繊細的な雰囲気がずっと憧れており、普段もいつもパソコン作業ばかりで、いつか刺繍を用いた作品を作るのは小さいな夢です。学生時代の最後の作品に、ずっと触れているお茶をテーマにし、ずっとやりたい表現でできればと思い、刺繍で制作しました。
表紙と私の思い
お茶の製作過程はすごく複雑で繊細的な作業なので、わかりやすくように、パンフレットを三冊作成しました。
三色に分けて、刺繍で表した世界観に合わせたイラストと詳しい説明が書いてあります。
表紙には、私にとってのそれぞれのお茶を飲むシーンを描いてあります。
作業に集中したい時に飲む烏龍茶、
一人の時間でリラックスする時飲む紅茶、
みんなで喋りながら楽しむプーアル茶。
紅茶、烏龍茶、プーアル茶の製作過程がそれぞれ違います。
シンプルのように感じますけど意外と複雑で面白いです。
この作品を通して、いつも知っているお茶の違う一面を知ってもらい、お茶の繊細な世界を感じてもらえるように想いを込めました。