萩原蒼季

いつまでも煌を忘れないために

陽が傾きはじめると、人は立ち返ります。
光に照らされた街はすごく輝いていて、その瞬間に出会いに行く事が大好きです。
輝いている世界であり続けてほしい。この先もそれを受け止められる自分でありたい。

光が流れ、ループして起点に立ち返るスライドショー形式で展示しました。

スライドショーの中で何度も登場する交差点は、幼稚園、小中高、桑沢、どこへ行くにも必ず通って、帰ってくる、私の立ち返る場所です。昨年4月から地元の写真を撮りはじめ、最初のうちは何も考えずにこの場所を撮ることが多かったですが、だんだんと「この交差点を撮るぞ」と意識しながら撮影するようになりました。ここに来てカメラを構えることで、一呼吸置いてから歩き出すことができます。

2019年、台風15号が通過した翌日に撮った交差点が、フォルダの中にある1番古い交差点の写真でした。この頃から今に至るまで、“煌”をどこかに忘れてきてしまっていないか、振り返って、また撮り続けていくことで自分にとっての“煌”に出会い続けられるのではないかと考えます。

2019年9月10日撮影
2021年3月3日撮影
折れてました。
萩原蒼季
千葉県生まれ。
2021年桑沢デザイン研究所卒業。

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