PERRITO ペリート

近藤秀哉

大人二人と愛犬のための旅行モビリティ

皆さんはペットフレンドリーな車と聞くと、RV車やミニバンを思い浮かべるでしょう。そしてクーペタイプの車というと、シャープなデザインで、ドライバーだけのための贅沢な車という印象を持っている人が多いのではないでしょうか。

ペリートはそうしたイメージを覆し、愛らしいデザインで運転の楽しさとペットを乗せる実用性を兼ね備えた、まったく新しいペットフレンドリーなクーペです。

目を引く大型のガルウィングドアは、小型犬も女性も乗り降りがしやすくなります。助手席のシートは自動で車外までせり出てくるので、体をかがめて乗ることはありません。

Adorable Coupé
愛らしいデザインのクーペ

ペリートのデザインはいかに愛されるデザインであるか、愛着の持ちやすいデザインであるかに主眼が置かれています。

キャビンからリアフェンダーにかけて有機的にやさしく隆起した曲線を描いていますが、これはイヌの背中から後ろ足にかけての造形からヒントを得ています。肉食動物の荒々しい筋肉質さではなく、しっかり筋肉はあるものの、角の取れたやわらかいイヌの後ろ足に親しみやすさを感じさせます。

ルーフに左右対称に突起しているのは耳を模した方向指示器の表示灯です。

この車は電気自動車なので、従来の車ならば排気管(マフラー)がある場所には、犬の足跡をモチーフにしたグラフィックが施されています。

ASYMMETRY DESIGN
左右非対称デザイン

ペリートは左右非対称のデザインになっています。
ドライバー側は運転に集中できるオーソドックスなクーペスタイル。
助手席側はサイドウィンドウは下端を大きく下げて、背の低いワンちゃんでも景色を楽しめる大開口のウィンドウに。

SENSE OF UNITY
一体感のあるインテリア空間

ワンちゃんを独りで後部座席に乗せるのは可愛そうじゃないですか?ペリートならワンちゃんも、ご主人様たちと同じ空間にいられます。助手席を後ろ向きにすることでドライバーともアイコンタクトを取りやすいインテリアデザイン。運転席、助手席そしてワンちゃんが一つの空間でコミュニケーションが取れるドライブ体験を味わえます。

SKETCH
デザインスケッチ

近藤秀哉
1993年8月9日生
兵庫県出身
2016年京都大学法学部卒業。
2021年桑沢デザイン研究所卒業。

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