みんなのおへや

鈴木ひなた

自閉症児を支える家族の為の家庭用カームダウンスペースの提案

癇癪を抑える。又は予防の為に公共の場では「カームダウンスペース」と言うものが存在します。しかし家庭ではどうでしょうか。癇癪を起こしたらひたすら向き合うだけ。でもパパもママも人間ですよね。 「公共の場なら人の目があるから焦りはするけど冷静になれる。でも家だと感情的になってしまう」自閉症のお子様をもつお母様が言っていました。 お子さんの心身の安全の確保も勿論の事、私は全国の「自閉症児の親御さん」に向けたプロダクトを提案したいと考えます。

お家の中でひとりぼっちに感じさせないプロダクト
お家の中で心身を傷つけさせないプロダクト
そして人と人を繋げる社会的なプロダクトであるように

リサーチ内容の一部抜粋とデザインに落とし込みたい「気づき」3点

約一年間、実際にデザインとして形に起こし始めてもずっとリサーチを怠りませんでした。膨大な量の情報の中から抜粋し、添付画像の3つの「気づき」にまとめそれを元にデザイン展開をしていきました。

癇癪を収める3つの方法

癇癪は構えば悪化する場合が多数で、お子さんの特性によっても対応は変わります。 確立した解決方法はありませんが、「可能性と、現状の癇癪の終わり方」から作品に落とし込むきっかけを見つけました。

製品使用の流れ

みんなのおへやデザインポイント

みんなのおへやの付属おもちゃに関しての概要説明

何故みんなのおへやの付属おもちゃというものが存在するのか

実際に当事者の方々に作品に対しての意見を頂く会を開催しました

私は今回の卒業制作で沢山の方のお力をかりた上でここまでの私なりの「解決案」を出す事ができました。 学生の卒業制作の自己満足に終わらせたくなく、この卒業制作展とは別に当事者の方々の御意見を頂ける大変貴重な機会も頂けました。その場で頂いたご意見や言葉は当事者の親御様の気持ちが込められた大切なモノでした。この言葉の重みを私はただの提案で終わらせたくありません。まだまだ矛盾点が多く改善点も山の様にあります。商品化なんてきっとずっと先だと思います。しかし私はこの作品を実現化できる様にこれからのデザイナーとしての人生を歩んで参りたいと思います。

最後に

障がいを抱えてる方をももちろん助け、支えるべきです。 しかし、支えてる人を助けなければ支えることも出来なくなり崩れてしまいます。 親だから万能ではありません。 親も人間です。 無償の愛を存分にあげられる環境を作りたいと思いこの作品制作に至りました。 ご閲覧有難うございました。

鈴木ひなた
1999年9月14日生まれ
埼玉県出身
2018年川口総合高校 総合科 芸術映像系列卒業(現:川口市立高校)
2021年桑沢デザイン研究所 昼間部 総合デザイン科 プロダクトデザイン専攻卒業

在学中アルバイトとしてブライダルカメラマンを経験。
桑沢卒業後は文具知育雑貨のメーカーに就職予定。

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