ヴァレスター

清水千聖

スタンディングファイティングステージ「ヴァレスター」

カードゲームと言うエンターテインメントショーがしたい

皆さんカードゲームと言うとどんな印象を持つでしょうか?「子供っぽい」「難しそう」「暗そう」「ドロースタンバイメイン…」と言った意見があると思います。その考えも一理あります。ですがカードゲームとは血肉が叫び上げるほどの熱狂とエンターテインメントの集大成であると私は考えます。
 ではなぜ世間一般ではカードゲームが良く思われてないのでしょうか。
それは一目で何をやっているか分からない得体の知れない遊びと思われていることが原因だと思います。カードゲームを知らない人からしてみれば、大人がカードを出し合っている意味不明の遊びです。だからこそ理解しようと思われず、難しそうだから近寄りがたい思われてしまい、ルールの分かる内輪だけのものになってしまいます。
 だからこそ私は誰にでも分かるショーのような物を作りたいと思っています。ルールもカードゲームという文化も知らない方が、そのショーを見た時、こんなにも人は熱狂できるのだと思わせたい。カードゲームは血が滾り、視界が真っ白になるまでのめり込める物だとショーで感じてもらいたい。だからこそカードゲームには人を魅せるエンターテイメントショーが必要だと考え、この卒業制作を作りました。

カードゲームは己の子供心を昂らせる起爆剤

 カードゲーマーはカードゲームに熱中していると、カードの名前を叫びたくなったり、ポーズを決めたくなります。これは昂った感情を抑えきれずに体が勝手に動いてしまう生理現象です。ですが座った状態だと腕や手先だけでしか感情を表現出来ず、昂った心を完全燃焼できません。どうしたら完全燃焼できるのか、答えは簡単で、立てば良いだけなのです。立つことで全身を100%使い昂る心に合わせて感情を出せます。
 ですが立ち上がり、ポージングをするということは相手と自分の距離を取らなければならないということです。カードゲームは相手の盤面が見えなければ戦うことは出来ません。ならば離れていても見えるシステムを作ろうということでリモートシステムを提案します。

昂る心の具現化

 プレイヤーの前に立つバトルフィールドは、昂る心が炎のように燃え上がるイメージをデザインに落とし込みました。バトルフィールドとはまさにプレイヤーの鏡であり、その気持ちを反映したフィールドだからこそ炎のフォルムがよく似合うと考えます。
また上部に取り付けているカメラと、バトルフィールドが別々の要素に見えないように思われないように統一感を出すことにも拘りました。

清水千聖
群馬県生まれ。
2020年桑沢デザイン研究所卒業。
天の神様も認めるカードゲーマーバカ。
とあるゲームでは関東16位や東京大会3位になってしまうほど、カードゲームにのめり込んでいる。
また24時間ぶっ通しでカードゲームをしても疲れない強靭もとい狂人でもある。

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