AKIBA庭園

石川桃子

メイド喫茶の新しい在り方

秋葉原の特有の文化として存在していたメイドカフェは、2000年以降次第に競争が激しくなり、現在は200件以上存在しています。

結果、中には風営法に引っかかるような、女の子に違法な労働をさせている店も実際に少なくありません。

メイドカフェを名乗っている店舗のほとんどが、実際はガールズバー形式で、お酒を提供し、女の子と会話させることで成り立っています。

メイドカフェとガールズバーという似ているようで違ったジャンルが混濁し、それによって過去にサブカルチャーの街として賑わっていた秋葉原は、治安の悪さが際立つようになり、実際では歌舞伎町などの印象と大差がなくなりました。

そこで、私の提案する新しいメイドカフェの在り方は、メイド茶室です。

メイド喫茶は、日本に海外のメイドと言う文化が入り込んだコンテンツですが、それの違う在り方として、日本の茶室という文化と、メイドの文化を掛け合わせ、メイドさんがここでお茶を提供し、お客様は茶道を体験することで、ルーツは同じでも、秋葉原含めメイドカフェの印象を変化させる一歩となるコンテンツになると思います。


それに伴い、日本の国宝に指定されている待庵と如庵をトレースし、メイド風に置き換えていくというデザインをしていきました。

石川桃子
栃木県生まれ。
高校では油絵を専攻。その後、桑沢デザイン研究所に入学し、スペースデザインを学ぶ。

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