医療過疎地のための無人診療所
現在も進歩が進むAI技術が、法改正により医療行為を行えるようになった未来を提案するサービス・プロダクト。医療過疎地や医師不足、夜間診療などの現在の日本の医療がかかえる問題を解消する新しい医療インフラを目指し、患者から得られた情報をデジタル化する診療器具と、AI技術を合わせることで設備だけで機能する無人の診療所をデザインした。診療科は内科と皮膚科を想定しており、口孔内の撮影の他、フィジカルアクセスメントに則った問診、視診、聴診、触診を行うことが出来る。患者が操作する診察器具が多いことから、それぞれの器具への導線を意識し、使用者を囲うテーブルと、内装に合わせた丸い外観のデザインにした。また、車椅子など体の不自由な利用者も想定し、座席が机下部に収納できるようになっている。