〈コンセプト〉地球、そして地球によって生まれた者たちは、皆水から生まれ、水によって生命を維持している。
私にとって水とは愛情の記憶である。
私は津久井湖のほとり、川や湖など潤った地域で生まれ育った。
家族や友達と水辺で過ごした時間、生活は、私にとって愛情に満ちた記憶となり、
今も心に染み込んでいる。
そしてその記憶が私自身を大切にする源であり、他者を愛する源となっている。
愛情は水と同じく、私達ににとって必要不可欠な存在である。
川が地に張り巡るように、海がたっぷりと豊かであるように
愛情も私達の心に染み込み、他の誰かへとまた滞る事なく染み渡っていく。
〈地域プロジェクト〉
水にまつわる愛情の記憶を調査し、湖、海、川の形をテキスタイルにおこして立体を製作し、その地で育った植物や果物を用いて、水で染めあげる。