都市型パーソナルモビリティシステム「NOPEA」

堰見真由子

街に溶け込むパーソナルモビリティ

より楽しく、もっと自由に。

 少し離れた駅や商業地、観光名所に今すぐ行ける仕組み「NOPEA」と、そこで活躍するパーソナルモビリティ「Bana-Ve」の提案です。街に住む人にとって利用しやすい環境と、隣で寄り添って歩ける乗り物によって、自由で豊かな街づくりを構想しました。

「NOPEA」
 人々のニーズに合わせて自動でパーソナルモビリティを移動させ、人々が利用した後は車道にリリースし、パーソナルモビリティを自動で元の位置に戻します。
 また、スマートフォンやお手持ちの機器で各地に点在するパーソナルモビリティを呼び、すぐに利用することが可能です。

「Bana-Ve」
 このパーソナルモビリティは、ゆったりと腰掛け、低速度で誰にでも操作ができる弓形の小さなモビリティです。Bana-Veに乗ると視界を遮るものが何もなく、外の景色を存分に楽しめ、隣で歩く人と会話を楽しむこともできます。


 私の祖母はいつも外出を躊躇っていました。理由は車椅子です。人目に付き、補助が必要な象徴とされることを嫌がっていました。大好きな菜の花畑も桜並木も車の中からでしか見なくなり、外出は楽しいものではなくなってしまいました。
 街にパーソナルモビリティが溢れ、人々の気軽な移動手段になった時、車椅子はそのうちの一つとして紛れ込みます。
 人々の需要に合わせ、多種多様なモビリティが生まれ、見て楽しい・乗って楽しい街ができるでしょう。

堰見真由子
埼玉県生まれ
2019年埼玉県立上尾高等学校卒業
2022年桑沢デザイン研究所昼間部プロダクトデザイン専攻卒業

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