パズルのように組み立てられる一脚
木材の弾力と強度を頼んで、ネジ接着剤を使わず木造に使われる仕口という構造に基づいて木製パズルのように組み立てられる一脚。
切り目もきれいなシナ共芯合板を使い、最大限に木の質感と明るい色を保つため、ワックスで仕上げた。
①板一枚に切り目を入れ、櫛(くし)状にした背もたれが体重に合わせて、自然な角度が沈んで体を支える。
②栓の上面を斜めに設定して、角度を持った背もたれをとめる。
角栓横締めの足掛け
貫に通す掛け枘(ほぞ)の先に、角栓を横に打ち込み、貫と足掛けを締結したもので、角栓の穴は貫寄りに利かし勝手とし、角栓も差し端を斜めに強め、締めを利かすことがポイントである。
③鼓形千切り留め接ぎ
素留め付けの接合面に鼓形の千切りを嵌め、留めの接合度を大きくしたもの
鼓形千切りは、西洋の木工にも、日本の木工にも共通的に用いられているジョイントの一つである。
④上からパーツを打ち込んで足を補強するとともに座面を足と繋いで、座る部分を成形する。
差し合わせ枘(ほぞ)接ぎ
この接手は双方から差し合わせた枘接ぎで、接手そのものを総じて利かすことが決め手となる。
⑤左右対称だが、前後は非対称
パーツの向きを間違ってると差し込めなくなる仕組み。
相欠き接ぎ
相欠き接ぎは合い欠け接ぎともいい、上端、下端を等しく切り欠いて、これを掛け合わせた接合法である