而今

枝恭介

「独り」を愉しむ茶道具。

題字は「じこん」と読む。
これは禅の言葉で、過去や未来に囚われず、
ただ今に集中するという意味が込められている。

抹茶を愉しみながら、気持ちをリセットする
「独り」の時間をつくるための茶道具をテーマとした。

抹茶の形式ばったイメージを崩し、
現在、日本人の生活に密接な飲料となっている
煎茶やコーヒーの動作や器具の要素を取り入れることで
日常に気軽に抹茶を組み込みやすくし、
コロナ禍の新しい暮らしの中で、時間や場所を選ばず
自分だけの時間や空間をつくりだすことを目指した。

撮影協力:中西亜耶音

枝恭介
神奈川県小田原市出身。
高校を卒業後、桑沢デザイン研究所に入学。プロダクトデザインを専攻。
特技は書道、準師範の資格を持つ。趣味は風景撮影、体を動かすこと。

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