「独り」を愉しむ茶道具。
題字は「じこん」と読む。
これは禅の言葉で、過去や未来に囚われず、
ただ今に集中するという意味が込められている。
抹茶を愉しみながら、気持ちをリセットする
「独り」の時間をつくるための茶道具をテーマとした。
抹茶の形式ばったイメージを崩し、
現在、日本人の生活に密接な飲料となっている
煎茶やコーヒーの動作や器具の要素を取り入れることで
日常に気軽に抹茶を組み込みやすくし、
コロナ禍の新しい暮らしの中で、時間や場所を選ばず
自分だけの時間や空間をつくりだすことを目指した。