三神一体 Trimurti

工藤かれん

3が灯し出す

3 Is A Magical Number

3が作り出す抽象的な世界観からコンセプトを抽出し形にしていくことから始まった課題。


3について考える日々の中であることを思い出しました。


高校時代から神話や非科学的話には目が無く、美・富・幸運の象徴ラクシュミに出会う。
ラクシュミはヒンドゥ教の幸運の女神と言われてます。
彼女は美しい蓮華の上に立ち微笑んでいます。

蓮華は早朝から咲き始め夕方には夕方には閉じてしまう。
これを繰り返しながらも4.5日経てば枯れてしまうとても切ない華です。

そんな切ない華の上に立ちながらも幸運の神と呼ばれるラクシュミ。

ラクシュミには配偶者がいて、その人物こそが三神一体の一人ヴィシヌと言われています。

トリムルティ

三神一体(トリムルティ)とは教理の一つです。
ブラフマー神、ラクシュミの配偶者、ヴィシヌ神シバ神、三神は各役割を持ち「創造・維持・破壊」に応じて現れます。

この三神は同一と言われており、神は力関係の上では同等。
単一の神聖な存在から、機能を異に顕現するが三つの要素にすぎない。

というヒンドゥ教の理論です。

一つの頭に三つの顔をもつなどのデザインが実際に銅像や壁画に落とし込まれています。

そんな他国の教理をエレメントに落とし込みたいと思い、コンセプトを固めました。

三神一体をコンセプトに照明を制作いたしました。

当作品は、ランプシェードとシェードを支える二本の支柱で、三神を表現。
そのどれかだけでも欠けてしまえば照明としての機能を失ってしまう。

球体は「和紙」で出来ているため繊維により光や柔らかく滑らかに。
手漉き和紙から出来ているため強度は高い。

支柱と台座の色は神直結のイメージと柔らかい光との相性を意識し、真鍮の粉体塗装。


リビングや寝室の片隅で滑らかな光を灯し、三神に守られているような心の落ち着く空間を演出します。

工藤かれん
1994年生まれ。
高校生活をロンドンで過ごし、
卒業後スポーツブランドメーカーに就職。
3年前の退職を機に空間デザインを学び始める。

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