授業課題

山本顕

Erde Trett(エアーデ トレット)
地球を踏みしめ,新しい挑戦に出かけるアウトドアギア

普段履くようなローカットのシューズにソール,くるぶしのカバーを装着させ,傾斜地や岩道など登山で使うハイカットシューズとして生まれ変わります.ソールから支柱にかけてカーボンファイバーによる一体成型で設計され,3本の紐によってカバーをホールドさせるのがデザインの要.
アウトドアにおいて,いつもの馴染みのある履き心地で新鮮な体験を楽しむことができる.

身体で感じて,歩きながら考える.

 夜間部のプロダクト専攻では自由テーマでは, これから先どんなモノ=プロダクトが人々に求められるのかを問います.クラスでは皆で今の社会のトピックについて議論し合いました.
年齢キャリア問わずデザインを学ぶ同期たちの関心は,新しい産業や法律などの社会的な課題,個人的な趣味に延長したことなどそれぞれの個性が出ていたのが印象的です.
 ヒトが身につけるアイテムであり,歩くという今も昔も変わらないヒトの行動に影響するパーソナルプロダクトの提案です.
これからデザイナーとして「手を動かし」考えるだけでなく,「足を運んで」様々な世界を視て挑戦したいという想いが込められています.

『Erde Trett』(エアード トレット)自由テーマ・アウトドアギア・モックアップモデル
『Erde Trett』(エアード トレット)自由テーマ・アウトドアギア・上 使用シーン 中央 靴を外した様子 下 展示風景



Darwin-G(ダーウィン・グ)
都市を羽ばたくように見守るドローン

私はこれから未来で普及してくるドローンについて考えました.以前から感心のもっていたフクロウを対象にいかに人々,社会に寄り添うものか考え都市でこんなドローンが飛んだら楽しい未来になるのかと考えデザイン.今都市には生き物が新しい生活環境を築いているという現状を未来に向けて”見守る”ようなプロダクトとして提案.

ヒトの感覚に寄り添うデザイン作業

通信機器の課題では未来の電動のプロダクトを提案します.既存のものを電子化するもよし,新しいサービスを考えて作るもよし,一見自由度の高いテーマです.大切なのはユーザーにいかにいいと思ってくれるモノか.いくら機能があってもそれだけでは不十分です.デザインをする対象のものがどんなものであるか知る必要があります.本を読んだり,専門家に意見をもらったり,調べ尽くし,時には自分で試したり,それをとことん繰り返します.
そうして培った知識,そのものに対する気持ちがデザインの形になっていきます.その過程は長くキリがないモノです.でもその過程は楽しいモノです.何故ならそこで得た知識も経験も自分の宝物になるのですから.

Darwin-G(ダーウィン・グ)通信機器・ドローン・3Dコンセプトボード
山本顕
1996年2月16神奈川県川崎市生まれ.
2017年3月東京農業大学短期大学部生物生産技術学科卒業.その後2018年まで植物育種学専攻の研究生として在籍.植物の育種に関わる遺伝子の解析などの研究をする.
山中俊治氏の著書『デザインの小骨話』*1からデザインに関心を抱き,デザインの世界にのめり込む.美術館で,マルセルブロイヤーの椅子を発見.バウハウスの存在を知る.2019年4月桑沢デザイン研究所夜間部プロダクトデザイン専攻入学.プロダクトデザインによる人々の変化,製作から得る発見に関心がある.

1 参考文献
山中俊治氏『デザインの小骨話』日経BP, 2017.11

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