授業課題

髙橋りう

『挑戦』(B2ポスター/イラスト)
『登頂』(B2ポスター/イラスト)

『挑戦』『登頂』

“Tanzania”は「挑む気持ち」を応援するスポーツブランドをイメージしています。進むべき道に不安を抱く20代女性をターゲットに想定。主人公が心を決め登山に挑む情景に、その心情を表すコピーを添えました。今はただ積み重ねていこう、というひたむきさを伝えるため、様々な種類の線を重ねる表現を用いています。



『変身』フランツ・カフカ ━ 見せかけの1冊 ━(約A5サイズ2冊/糸かがり製本)
2冊の本を1冊に見せるため、ケースに収納。ケースと表紙には、自作のエンボスでタイトルを入れました。

『変身』フランツ・カフカ
ー見せかけの1冊ー

これは脆い家族を象徴する「見せかけの本」です。2冊が1 ページずつ交互に噛み合う構造で、主人公・グレゴールとその家族との精神的依存を表現しました。ページをめくるにつれ紙の摩擦が軽くなるため、見せかけの家族が崩壊する過程を読者に手のひらで感じさせるのが狙いです。主人公が息絶えた後、物語は片方の本だけで明るい未来へ進行し、2冊は互いを解放するという最期を迎えます。

2冊が重なる部分にのみ印刷した本文は、2冊交互に1ページずつ読み進めます。
読み終わるまでバラバラにならないよう、180度開く糸かがり製本を用いました。最後のページをめくると摩擦が解け、本来の2冊に分かれます。



『まだ見ぬ景色へ』(B1ポスター/写真、イラスト)

『まだ見ぬ景色へ』(池田紙工 インナーブランディングポスター)

創業60年以上の製本会社「池田紙工」の、若手社員へのインナーブランディングを目的としたポスターを制作しました。彼らの士気を高めるだけでなく、その思いに寄り添うため、業界の厳しい現状や製本業に対する思いを「登山」に投影しています。メインビジュアルの山は紙を何層にも重ねたものを接写で撮影し、「綴り合わせる」という製本の仕事の魅力をぐっと引き寄せた表現としました。

髙橋りう
桑沢デザイン研究所VD専攻(2021年3月卒業)

Image View

List View

Students
Archive

Image View

List View