授業課題

小池彩果

meemo
あなたの気持ちに寄り添う
ロボット

自分より周りの気持ちを優先したり、
自分の意見を言うことを抑えてしまううちに、
モヤモヤするけど気持ちをうまく言葉にできないなんてことはありませんか。

meemoはそんなあなたに寄り添うためにうまれてきました。
話をじっくり聞いて、
耳や尻尾の動きで応えてくれます。

自分のことを話す習慣ができると、
徐々に気持ちや考えを言語化できるようになります。

気持ちを受け止めてもらうことで癒され、
自分の問題や他者との関わり方も変化していきます。

meemoは、
あなたが「自分の気持ち」に気付き、
自分の問題や他者とうまく向き合えるよう
お手伝いをするコミュニケーションロボットです。

制作のきっかけ 

人の話や気持ちをちゃんと聞いて、受け止めることはとても難しいと私自身が感じたことが、制作のきっかけになりました。

人が自分の話をする時は、まず自分の気持ちを相手に理解して欲しいと思って話すことが多いと思います。しかし、聞き手は自分の経験や思考などの主観を通さずに相手の話を理解することはできない為、まっさらな状態で相手の話を聞き、受け止めることは難しいのではないかと思いました。

友達や家族など近しい存在だからこそ、つい相手に共感する前に自分の見解やアドバイスを伝えてしまうこともあるかと思います。
相手の力になりたいという思いが、相手に共感することを難しくしてしまうのかもしれません。

ロボットは主観を持ちません。
話を聞き、気持ちを受け止めるということに関しては、ロボットのほうが得意なのではないかと考えました。

デザイン検討

人には話しづらいけれどロボットになら言えることもあると思います。
相手が人だと自分がどう思われるかを気にしてしまうからだと考えました。

主観を持つと感じさせずに、感情を理解してくれると思わせるデザインを検討しました。
また、親しみやすく信頼できる存在である必要があると思いました。

近い存在として、犬や猫などのペットが挙げられると思います。
しかし、ある動物の形に寄せてしまうと、人はその動物としての振る舞いや役割を求めてし
まうと思い、架空の生き物をデザインしました。

本体を超軟質ウレタン樹脂で覆い、その上からフロッキー加工をします。
弾力のある感触に肌触りの良い起毛素材で生き物のような温かみが感じられます。

展示の様子

小池彩果
東京都出身。

2019年桑沢デザイン研究所 基礎造形専攻 修了。
2021年桑沢デザイン研究所 夜間部PD科専攻 卒業。

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