
マサムネ情態詞
スピッツ 草野マサムネ氏の詞の魅力を伝えるフェアの広告を作成。
スピッツの歌詞に多く見られる[におう][染める]などの、状態を描写しながら感情がじんわり伝わる表現を「マサムネ情態詞」と定義した。
一般的にポップで明るいイメージをもたれているスピッツの楽曲だが、歌詞を追っていくと、相手を慕う恋心の表現の中にも、儚さ/卑猥さ/ずるさ などが複雑に折り重なった空間性を感じる。これは、歌詞の中で感情を直接説明するのではなく、感情を状態(風景)描写にのせて表現することで、抽象度が増し、結果として受け手の様々な感情にリンクしていくからではないかと考えた。
そこで、「マサムネ情態詞」という造語と、楽曲から受けるイメージをタイポグラフィやアクリル板を用いたグラフィックに落とし込むことで草野マサムネ氏の詞の魅力を表現しようと試みた。




会津木綿 伝統工芸に見る心
福島県会津地方に伝わる、会津木綿。木綿の生地はどこにでもあるが、会津木綿の特徴は力強い縞柄と、雪国ならではの厚みと丈夫さだ。「ならぬものはならぬ」と教えられてきた、一本芯の通った会津人の精神が体現されているようだ。「会津木綿の強さ」と「一本芯の通った精神」を1枚目は伝統的な図柄の縦線を芯に見立て、2枚目は芯の強い女性と図柄を絡ませて表現した。