



火傷するくらいの熱量を!
漫画やイラストを描くクリエイターは必ずなにかしらの武器を求められます。勿論その武器というのはマシンガンや釘バットという意味ではなく個性という名の武器です。私の場合は熱量が自分にとって最も馴染んだ武器でした。そこからその熱量を表現するためにあらゆる要素を取り込んでいくわけですが、この卒業制作に取り組むうえで今までに挑戦したことの無い表現でやってみたいという考えもありました。その結果モチーフとして選んだのはノーズアート*で、金属に絵を描くという手法でした。


このイラストは夜間戦闘機に描かれたノーズアートという想定で制作しました。奥行きをだすため基本はアクリル絵の具で、黒い部分は半艶のラッカースプレーで塗っています。金属板(余白)はサーチライトに照らされている様子をイメージしました。またこの作品に限らず全ての作品は軍用機に描かれたノーズアートをモチーフにしているため、パネルの金属はビスで固定し、側面も金属テープを貼り質感を統一しています。

このイラストだけノーズアートがモチーフでありながら秋葉原のメイドがテーマで日本テイストなイラストとなっています。主線には漫画用のつけペンを使用しています。

このイラストのテーマは奇襲です。こだわりとして天使が描かれているので、キルマークもそれに合わせキューピットの矢をイメージさせるデザインにしました。


暴れる雄牛を乗りこなすカウガールがモチーフです。愛称であるJOCKEYは軍用機を操る乗組員とかけたものです。余談ですがカウガールの耳飾りと雄牛の耳飾りは色違いになっています。

こちらは危ない賭けに興じるギャンブラーがテーマ。キルマークの配色はバニーガールと同じものを、ダイス目はウサギのドクロと爆弾をイメージして制作しました。