

新しい埋葬方法の提案と目に見えないデータの空間化
東京の死者の遺体を堆肥に変え、その堆肥を東京タワーに盛っていくことで年月が経つにつれて東京タワーを中心に人が登れる山ができ、やがて埋まっていくという提案。1人あたりの堆肥量、各市区町村の死者数などのデータを基に計算した数値からコンポストモジュールの建物や盛られていく堆肥の山をデザインし表現する。遺体を堆肥に変える埋葬方法である堆肥葬を取り入れ、新しい埋葬のかたちを提案するとともに、データを基にデザインすることで目に見えない数値を空間として表現することを試みた。日本では死後、火葬が行われ墓に遺骨を納める。しかし、火葬の文化的な意味合いが薄れた今、大気汚染や墓石の不法投棄などの様々な問題を抱える埋葬方法を続ける意味はあるのだろうか。この提案が新しい埋葬のあり方を考え直すきっかけになってくれるとうれしい。

人→人が亡くなる。→遺体のコンポストを行うモジュール兼棺。→遺体をコンポストしてできた堆肥。→堆肥を運ぶ。→運ばれてきた東京中の堆肥を東京タワーに集める。




























経過年数:20年
標高:56m
120870(2019年東京都年間死者数)×0.76(1人あたりの堆肥量)=91861.291861.2×20年=183722.4m3


