

硬く捉えがちな環境問題を身近に感じるために
環境問題というと、目に見えづらく、実感がなかなか湧かないため、普段見聞きするニュースも、どこか他人事のように感じる人もいるかもしれません。しかし現在、2021年のコロナ禍の状況で、多くの人が目に見えない環境に意識を向け、清潔を保つことを徹底していると思います。一方、清潔を保つことは『資源を使っている』ということを忘れてはなりません。この作品は、今年だからこそ気づき、伝えられるものだと感じ制作しました。




廻る
かつて流行のものとして着られていた服は、その時が終われば、飽きられ、人は捨てる。その飽きられた服は古着となり、次の世代へバトンが繋がる。私たちは廻る時代の中で生きている。また地球自体も廻っている。だが、自然の廻りの中で、生活を豊かにするために、私たちは手を加え、人としての廻りをつくってしまっている。本作では、服という身近なものに目を向け、古着をテーマに、持続可能な社会の廻りを見える形としてここに表現した。


多くの人に触れてもらえるために
展示構成は若い人にも馴染み深い、チェキを参考にすることで、より身近なものとして、環境問題を捉えてもらえるのではないかと考えました。ここでは店で買ったもの以外に、お下がりとしての古着、古布を使った服、長年着ていたもののリメイクをまとめて古着として扱っています。普段あまり意識することのない環境問題を、ニュースなどのメディアではなく、違った形で触れる機会を作れればと感じ制作しました。