1.南青山のパティスリー
2.静かな狂気
1.夜空に浮かぶ月を見ると、街の喧騒が少し遠のき、時間の流れがゆるやかに感じられる。変わらない日々のなかで、心の奥に静かな余白が生まれ、そっと広がっていく。
そんな感覚を、かたちにした。
2.山川方夫の『愛のごとく・その一年/ショートショート十篇』を造本した。作品に感じた、人間の内側に潜む静かな狂気をテーマとした。三重構造のスリーブによって視線を奥へ導き、内面を覗き込むような奥行きを生んだ。重みのある外装と手に収まる小さめの本体で、さくっと読める短編集の良さを損なわない設計にしている。



