AMOMR アーマー

勢村拓海

新しい視点から考える防災用品のデザイン

災害が多いこの日本国で、緊急時がいつくるかわからない状態。普段防災用品は使う事がないので押し入れに入っていたり、緊急時にすぐ使える状態になっていません。大事なのはすぐに使える事です。そこで生活環境の中で身近にある家具が身を守る道具になれば、緊急時にすぐ対応ができると考えました。危機的状況を回避するために必要だと考えたのは、落下物から体を守るもの、避難先での生活必需品、耐水性、耐熱性、耐衝撃に優れたもの、軽量で持ち運びがしやすい形に収まっている。これらの条件をクリアしている必要があると思いました。身を守るもので優れているのは軍用のものが多く、命にもっとも関わるプロダクトです。軍用の素材や知識を使うことで、新しい観点を生み出せると考え、身近な家具と掛け合わせ、「座る」以外の性能を持った新しい防災用品をデザインしました。

「Chair」として性能

椅子として普段は使います。座面と背面が着るアーマーになっており、足の基礎部分にヘルメットが装着されています。緊急時はこの椅子のアーマーを取り外し、次にヘルメットを付けるという簡単な作業で身につける事ができます。
カラーリングも4つあり、なるべく緊急時に目立つ色と様々な場所で使用される状況を考えたカラーになっています。

「アーマー」としての性能

アーマーには様々な性能があります。まず全面に施されたケースは耐水性に優れ、スマホや財布などの貴重品を入れておく事ができます。スマホなど使用頻度が高いものをすぐに取り出せるようになっています。次に背中のリュック形ケースはこちらも防水と耐衝撃に優れていおり、避難した後に必要な食料、水、毛布やテッシュなどの生活必需品が入っており避難する際に身を守る働きだけでなく、荷物も携帯できるので緊急時の対応が迅速に行う事ができます。
着る際まずアーマーを頭から服を着るように装着し腰のベルトを伸ばし前の固定具に固定します。ベルトは車のシートベルトのように戻るのでその力で体に密着し激しい動きにも適応できます。
デザインはARMYが使うJPC(Jampable Plate Carrier )などを参考にmilitaryなデザインに仕上げています。避難で逃げるために使う道具なのでコンパクトに軽量になるようにしています。

素材

素材は主に2つあります。まず主な素材となるのがコポリマーポリプロピレンという強化プラスチックです。軽量で耐水、耐衝撃に優れた素材になります。肩のベルトはバリスティックナイロンという軍用の強化ナイロンを使っています。こちらも耐水、耐衝撃、耐熱に優れた素材です。素材としてはこの2つを想定し制作しました。

勢村拓海
1999年10月21日生まれ。
静岡県富士宮市出身。
2018年桑沢デザイン研究所入学。
2021年桑沢デザイン研究所卒業。

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