創り出す学習空間
ある日、桑沢デザイン研究所に小さな隕石が落下した。建物は完全に崩壊したわけではない。ただ、その一部が大きく削り取られ、空白のような断面が露出した。
そこに残されたのは「穴」ではなく、建築の内側がむき出しになった、未完成の風景だった。
学生たちは、その削れた空間を中心に、自分たちの手で小さな学習空間をつくり始める。
木材、鉄、作品。それぞれの学科の痕跡が、セルフビルドによって重なっていく。
上下に連なる空間の中で、視線は交わり、時に遮られ、互いの制作の気配を感じながら学ぶ場所が生まれる。
本提案は、「隕石によって削れた建築の一部」を起点に、学生の存在と作品が可視化される一時的な学習空間をつくる建築の提案であり、専門学校という場所において壊れた部分を否定せず、創造の場へと変換する試みである。



