重なる
本計画では「重なる新宿」をテーマとする。都市の平面上に広がる街路構造を立体的に再構成し、水平方向に展開する都市の活動を建築内部において垂直方向へと重ね合わせた。さらに、都市の外部に存在する光環境を内部へと取り込み、多層的な光の重なりによって、外部から内部へ連続する「光の場」を形成している。街路の重なりと光の重なりが相互に作用することで、建築全体を新宿の都市的雰囲気を体験する立体的な都市空間としている。
本計画における「重なり」は、三つのレベルで構成されている。
第一に動線の重なりである。都市の街路が建築内部へと連続し、垂直方向に展開する立体的な街区を形成する。
第二に光の重なりである。建築内部の光環境と周辺都市の光が相互に作用し、多層的な光の体験を生み出す。
第三に建築形態の重なりである。下層の高密度でテクノロジカルな空間から、上層の開放的で純化された空間へと、形態が段階的に変化していく。



