1.文明開化後の明治時代を日本で過ごし、独自の視点からこの国を見つめた小泉八雲。 その名著『怪談』の中から6作品を選び、対比的な二冊の書籍としてまとめました。
白の『Kwaidan Selection』は、八雲自身が執筆した英文とその日本語訳で構成しています。タイトルや本文の一部には、八雲の筆跡を参考に制作した書体を用い、デザインとして取り入れました。
赤の『怪談 選』は、和綴じ仕様とし、和装本を思わせるレイアウトに本文を配置しています。それぞれの物語の末尾には、原拠となった古典作品(古文)を収録。各物語のイメージに合わせ、用紙や組み方、フォントを一点ずつ選定しました。
これら二つの本を見比べることで、八雲の『怪談』をより多角的、かつ重層的に理解していただける一組となっています。
2.昨今の日本では、年々秋を感じられる時間が短くなっていると嘆かれています。 そこで、「一日中秋を感じられる」をコンセプトに、東京・神楽坂の和菓子屋「宵待秋(よいまちあき)」を想定し、そのパッケージデザインを行いました。
パッケージには秋の草花や生き物をモチーフとして取り入れ、添えられた折り紙には、神楽坂にゆかりのある歌人や俳人が「秋」を題材に詠んだ短歌・俳句をしたためています。 また、和菓子だけでなく、文房具や本にまつわる雑貨などの展開も想定し、各アイテムのデザインを手掛けました。



