1. SHIBUYA RAW
2. 千波万波
3. 『レ・ミゼラブル』新装版 全5巻

波並夢芽

1. 「渋谷の祭り」ポスター2連作
2. 夜景を持ち帰る、東京土産パッケージ
3. クラシックさを残した組版と装丁

1.
金属製マウスオープナーの構造をモチーフに口を固定し、その拘束に抗う瞬間を撮影した。言葉が整う前に滲み出る衝動や感情を「Something」という未分化な主語に託し、身体の内側から押し上げる気配を可視化する。SHIBUYA RAWは、フィルターのない自己の発話と在り処を探るイベントである。

2.
千波万波とは、波が引いては押し寄せる様子を表す言葉である。この言葉を、東京という都市に重ねた。
東京は、波のように人が満ちては引いていく街である。夜の空に瞬く無数の赤い光は、そうした人の流れがつくる都市のリズムのようにも見える。
本作では、その光を航空障害灯に着想を得たモチーフとして用い、押しては引く波のような人の流れを、赤い光の海として表現した。
去り際にふと目にする東京の風景をすくい取り、都市の気配を持ち帰る東京土産のブランドである。

3.
『レ・ミゼラブル』(ヴィクトル・ユーゴー著 / 1862年刊)を題材に、日本語訳を横組みで再構築。洋書の形式を踏襲することで、翻訳でありながら原典の空気に近づくことを試みた。クラシックな設計を土台に、「簡潔で上品」を指針として構成。判型はOxford World’s Classics(128×196mm)を採用し、マージンはヴァン・デ・グラーフ・カノンに基づき設計した。印刷は専門の印刷会社に依頼し、製本は糸かがり綴じによる上製本として自ら行った。表紙は突きつけ仕立てにすることで、歴史性を残しながらも過度な装飾を排し、現代的なフラットさを目指した。

波並夢芽
神奈川県出身。構図に興味がある。

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