漢字のコード

許靖易

漢字のかたちに埋め込まれたコードを、構造として可視化する

本作品は、漢字の象形的な起源を手がかりに、長い歴史の中で平面化されてきた現代の字形を、再び三次元的な現実の空間へと引き戻す試みである。漢字はもともと現実世界の事物や形態の観察から生まれた文字であり、時代を経るにつれて簡略化や整理を重ねながら現在の字形へと変化してきた。本制作では、そのように平面の記号として定着した文字をあらためて立体的な視点から捉え直し、漢字が持つ三次元的な可能性を探っている。

タイトルにある「コード」とは、漢字が長い変遷を経てもなお保持している基層的な構造の論理を指している。たとえば簡体字と繁体字のように表面的な字形が異なっていても、人々は多くの場合それらを問題なく読み取り理解することができる。そこには、直接言語化しにくいものの、文字の識別と継承を支えてきた安定した内的な規則が存在していると考えられる。本作品では、字形を分解し再構成しながら三次元の構造として展開することで、漢字の象形的な起源と、その背後に潜む構造的な「コード」との関係をあらためて可視化しようとしている。

許靖易
Less is more / Less is poor / Less is pure

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