検温を習慣化させ
自分と向き合う時間をつくる体温計
体温を測っている最中、ふと現実感を取り戻し、その瞬間をきっかけに体温計のデザインを考えようと決めました。なぜ現実感を覚えたのかと思うと、測り終わるまで待つという単純な動作に集中していたからだと思います。
現代ではタイムパフォーマンスが重視され、効率を優先するあまり、無駄に見えるものは省かれがちです。その結果、何かに没頭するという行為が疎かにされているように感じます。
一見無駄に思えることでも、そこから得られるものがあるかもしれないと考え思いついたのが、体温計の待ち時間を心地よくすることです。
