1. 竹尾のファインペーパーからできた綿毛の種子を来場者の方に吹いていただくインスタレーション展示
2. 嗜好品の挑発的で逃避行するような世界観を表現したパッケージデザイン
3. 楽茶碗を通して、侘び寂びの「不完全の美」を探ったポスター
1. アドバタイジングの授業での課題展示「P is for Paper」のために、佐藤奏月さんと制作した作品。竹尾のファインペーパーからできた吹くことが可能な軽量の綿毛の種子を制作。綿毛のデザインは、竹尾が次の世代、そして未来へと繋がっていくように、コウノトリが赤ちゃんを運んでいくような形をイメージした。綿毛は宙に舞い、ファインペーパーの歴史の地層に静かに積もっていく。
制作者:佐藤奏月・唐田麻理奈
2. スモーキーな香りとノスタルジーを感じる古い紙をモチーフに、嗜好品の挑発的かつ逃避行するような世界観を探求。ターゲットは都会の孤独を感じながらも自分と他人は違うということを何かで表現したい若者。紙の表情はプロダクトごとに変えつつも、形を正方形で統一し、文字のレイアウトを揃えることで、ブランドの個性を表現した。
3. 侘び茶の象徴である楽茶碗を、アナログとデジタル、それぞれ異なる手法で解体し、不完全の美を探る。一つは土の温もりと手仕事の痕跡を残し、もう一つは画像を繰り返し壊すことで、データの崩壊が新たな美を生む過程を表現する。どちらも時間と共に変容しながら、欠けていくことで満ちていく侘び寂びの精神を映し出している。
