小さな変化で「街」を楽しく
るくるくは、街にいたずらを仕掛けて人間を楽しませようとするようかい。
元は人間の姿と似ているがいたずらを仕掛けるたびにその特徴が身体に反映され、姿を変えて歩いていく。小さいけど楽しい仕掛けで街を彩りたい。
今回の敷地「奥渋」は住宅街、商店街、元は川だった緑道、代々木公園など色々な要素が入り混じる都心の少し奥。
私がみた街を歩く人たちは、その地域に住んでいたりカフェやお店を目的に来ていたりと、そこで過ごす、来る、通る理由があって居る人たちがほとんどだった。
どの街でもそうかもしれないが、私はもっと奥渋の街そのものを楽しめたらいいのにと考えた。
街に元からあるものを増やしたり変形したりすることで街やいつも気にしていない部分に人の目を向けたくてようかいにいたずらしてもらった。
街に小さな変化がたくさん現れることで、日常と違う発見があって欲しい。
些細な変化に対する“何か変”という感覚が薄れ、のちに変化した街が日常になってもいいと思う。
歴史が動く瞬間のような、それのもっと小さくて身近な何か を表現した。
