私にとって、音楽は居場所である。
様々なひとが集まり居場所を得るように、素材、色、音、形が層になり衣服が生まれる。
衣服と「音」が調和し、音楽が生まれ、音楽が人の居場所になる。
居場所とは、層であり居場所であると考える。
一層一層違う形の個が合わさり飽和した状態、それが居場所である。
人は個が重なり出来た居場所であり、音楽はその一つに過ぎない。
音楽も、沢山の音が重なりできた居場所であると考えられる。
重なり方、組み合わさり方は様々でも、「個」は居場所を求め重なっていく。
音楽自体が人という居場所になり、音楽を通じて人は居場所を得、その居場所からまた音楽という居場所が生み出される。
私の人生は様々な音楽であふれていた。
自分の居場所を感じられる場所が音楽を通じて存在し、居場所から音楽が生まれていく。
私自身の居場所であり、音楽という一つの居場所を構成する要素を、それぞれのイメージごとに作品を制作し、集まり居場所になっていく様子を表現した。
「音」から生まれた衣服は、私の居場所となる
