たおやかにたゆたい所作を美しく魅せるエレメント
この作品を通して日本の精神に宿る空間や身体への影響をエレメントで体感してもらうことで、日本の魅力を再発見してもらいたく、制作いたしました。
呉服屋の孫として幼少期を過ごした経験から、和装が「ケ」のものから「ハレ」へと変化している現状において、”日本人が時の流れを意識する感覚”を失う危うさを感じていました。
そこで、忙しない日常の中でも凛とした和やかな時間を体感できるエレメントを制作いたしました。和装に宿る日本の精神をアルミ板のたわみを用いてエレメントに宿しました。
一.平面から立体へ
アルミ板(反物)からエレメント(和服)になることで「余白」が生まれ、侘び・寂びや無常の精神を映し出す。
二.細部で全体を締める
アルミ板(反物)をワイヤー(帯や半衿)でシンプルに整えることで、全体が調和する
三.美しさにつながる所作
こうして生まれた「余白」が人の所作によって、美しいしなやかさへとつながる。
