三重認識

眞武 希光

道を通じた居場所の再定義

 道は都市において、視線を繋ぐ役割がある。建築の中に道を引き込むことで、私たちの目は多くの情報を仕入れる。
 現代において、私たちはデジタル上の至る所に自分を持つ。建築が遮蔽物となり、視線を遮断してしまうと、人はデジタル空間での居場所を、自分の位置だと定義する。そして都市をデジタル空間上の平面として認識し、目の前の都市を認識しなくなる。
 建築の合間から、道を複数確認することで、今の私の位置を認識する。道を断面的に見ることで、傾斜の角度や構造を認識する。繋ぐことで、私の歩の軌跡を認識する。自分の位置を三重に認識させることで、実空間における自分の居場所を再認識し、都市の面白さを体感する設計を提案する。

眞武 希光

Image View

List View

Students
Archive

Image View

List View