仕事らしくなく、心地よく
在宅ワークの普及に伴い、オフィスチェアの存在が生活空間に溶け込む必要性が高まっています。しかし、多くのオフィスチェアは機能性を優先し、堅苦しいデザインがリラックスを妨げる要因となっていました。そこで、「仕事らしくなく、心地よく」をコンセプトに、インテリアに調和しながら快適な座り心地を提供する椅子をデザインしました。
本作品の最大の特徴は、スムーズな移動を可能にするボールキャスターの採用と、リラックスと集中を両立させるデザインです。ボールキャスターは360度自由に動くため、動作のストレスを軽減し、新しい移動体験を生み出します。流れるような曲線を活かしたデザインにより、視覚的にも柔らかく、リビングやプライベート空間にも自然に馴染みます。
このデザインを実際に制作し、展示することで、形状や機能が空間に与える影響を検証しました。併せて、ボールキャスターの構造を示すモックアップを設置し、その仕組みを視覚的に伝えました。仕事と生活の境界が曖昧になりつつある現代において、この椅子が新しいワークスタイルを提案する一助となることを期待しています。
