かつて存在した農園を再耕した複合施設
渋谷区神山町、近隣には高級住宅地と商業地域が混在している。そこは、西側には商店街通り、東側には穏やかな緑道がある。
かつて、この場所には鍋島家の農園が広がり、川を利用した稲作や茶園の風景があった。しかし、現在は川が暗渠となり、自然の面影は失われている。
また、渋谷では巨大な商業施設が立ち、独自のカルチャーが生まれていたが、今日そのエネルギーが沈滞し、街に活気がなく感じられる。
今回の提案では、神山町にあった「農業」や「自然」を建築全体で再耕し、新たな農業体験を通じて人や自然、文化、建築を育てる。そして、農業を通じて住民と商業が繋がり、多様な人々が交流のできる場を創出する。
