花と空間を閉じ込める、カガクの美学。
この作品は貰ったり育てたりした花を、額縁に納める様に飾れるエレメントである。名前の由来は、「花」と「額縁」を組み合わせた造語であり、「メビウスの輪」と「隠さない接合部」という2つのデザインコンセプトに基づいてデザインされた。
1つ目のデザインコンセプトである「メビウスの輪」は、花の美しさを引き立てるために、複数の正円を組み合わせたデザインから進化し、制作過程で知った半回転捻ってできた輪に惹かれた。更に額縁の観察を通じて、花の周りに余白を作り、丸みを帯びた縁に仕上げ、素焼きの様な塗装に仕上げた。
2つ目のデザインコンセプトである「隠さない接合部」では、金具を使わず溝に差し込む行為のみで完結するジョイントを実現させた。
主な材料でセメントを使うことで、アスファルトの隙間から生える力強い都市の花を表現した。
もっと花を愛して大切に育てられる自分を実現させるために制作した20このエレメントを是非見てほしい。
