CDショップ用試聴ガイド機器

謝嘉達(XIE JIADA=シェ ジャダ)

デジタル時代に実物の価値

デジタル時代に入ってたった十数年ですが、世間の変化は想像できないくらい大きです。特にスマートフォンが普及されて以来、色々な業界が深く影響され、消えつつあるのです。その中に、音楽産業への影響は特に大きです。CDの売り上げが音楽配信アプリなどに影響されていて、宣伝するのが以前より簡単になったと言われていますが、実際の売り上げは昔より厳しくなっています。
しかし、世間に忘れられつつあるレコードやカセットテープやCDがまだそれらの役目をはたしています。便利さより深く音楽を追求する人たちにとって、これらの製品をてにとり、ジャケット写真と歌詞カードを読みながら音楽を聴くのが、ファーストフードみたいなオンラインのデジタル音源よりアーティストに近いでしょう。視覚、触覚、聴覚のハーモニーでアーティストの世界観を感じれるのが、実物しかできないと思います。

CDショップでの体験

昔はレコードショップと呼ばれている、レコードやカセットテープを販売しているお店は、現在CDショップに名前を変えた時代になりました。アーティストの作品を手にとって味わうところは他にないところとして、アーティストの作品を試聴するのが望ましいでしょう。今のCDショップでは、限られた大ヒットのCDしか試聴できないとか、図書館みたいにお店の片隅でパソコンみたいな冷たい機器で試聴するとかしかできません。せっかくCDショップに行ったのに、一目惚れしたアーティストのCDがすぐ聴けないとか、パソコンの前で佇んで探すならスマホで探した方が増しだと思いませんか。
お店の中で好きなように歩いて、棚に置かれているCDやレコードを自由にとって、気に入ったらすぐそこで試聴できれば最高です。

Encounter ー音楽を出会いに

CDショップ既存の試聴システムにあるデータを使い、CDやレコードにあるバーコードを使って、バーコードをスキャンすることで、CDやレコードの曲が読み取れて試聴できる仕組みにしました。そして、お店で自由に巡り会えるように、持ちやすいかつ操作しやすいポータブル機器が差的だと思いまして、このEncounterをデザインしました。Encounter、英語の意味では出会いで、これを使って、気になるアーティストやアルバムに目にかかれば、迷わずすぐそれを把握できるような気持ちが込めています。
ヘッドセットの部分は、清潔さを重視しているので、耳の穴に入れなくて、浮き上がっている頭かけ式のデザインにしました。使いやすさと掃除しやすさを重視していて、本体と同じデザインを使っています。

謝嘉達(XIE JIADA=シェ ジャダ)
中国広東省出身。
2017年中国華南農業大学工業デザイン専攻卒業。
2019年二年編入で桑沢に入学。
2021年桑沢デザイン研究所卒業。

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