1.+amica 2.絵のない絵本 3.あの日の放課後

佐藤多実花

1.友人に贈る花モチーフのギフトショップ
2.月の満ち欠けを表現した本の贈り物
3.楽しい時間が終わってしまう瞬間

1.+amica(プラスアミカ)は、花をモチーフにしたお菓子やアロマグッズを扱うギフトショップです。amicaはイタリア語で友人を意味し、家族や恋人に贈るイメージが強い花を、友人にも手軽に贈ることで「関係が良い(プラス)の関係でいられるように」という想いが込められています。友達や感謝などの意味をもつ花をイラストに使用したり、全て花が開くようなパッケージに統一することでブランドの世界観を表現しています。

2.屋根裏部屋で暮らす貧しい画家が、夜に訪れる月の語る話を書きとめたという設定の連作短編集。画家が月の話によって慰められていたという話から、月の話を贈り物のようであると解釈し、本のギフトボックスを制作しました。作中で月の形が変わっていく表現から着想を得て、月の満ち欠けが表紙の丸い豆本が8冊入っています。表紙には物語の舞台であるヨーロッパの街並みを描くことで本の世界観を表現しています。

3.高校生にとっての3年間は短く、その時間の早さに嘆く人も多いでしょう。放課後、教室に残っていて気づいたら空が暗かった。帰り道に話している途中で乗る予定のバスが来てしまった。そんな楽しい時間が終わってしまう瞬間を切り取ることで、学生時代特有の時間の儚さを表現しました。また、版ズレを用いて残像のように見せることで、先の見えない将来に不安を抱えながら青春を謳歌する、少し不安定な高校生の姿を表しています。

佐藤多実花

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