言の葉遊び

島津安奈

開いて広がる懐かしい絵本の世界

わたしにとっての特別な「音」は、幼いころ、子守り唄代わりに読んでもらった本に出てくる「オノマトペ」。中でも宮沢賢治の童話に出てくるオノマトペは、独自の響きがあり、今でも頭の中に残り、口ずさんでみたくなるものばかり。
そのとき思い浮かんだ情景たちこそが、わたしの想像力の原点。宮沢賢治の『やまなし』、『貝の火』、『虹の絵の具皿』から、その情景をイラストと文字で表現し、すべてシルクスクリーンで手刷りで仕上げた。
製本も、ポップアップカードのように広げて楽しむ遊び心のある形に。

誰の記憶にもある、懐かしい絵本の世界へ。

島津安奈
熊本県出身。金沢大学を卒業後、本校に入学。日本文学やドイツ文学、特に幻想文学を好んで読む。

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