楽譜には音楽の記録という役割があります。楽譜は演奏したら消えてしまう音楽を、遠方の人々や後世に伝えるために生まれ、様々な時代や場所で演奏されてきました。
この作品は、音楽未経験者が初めて楽譜を書いたらどうなるのか、という疑問から始まりました。既存の楽譜とどういう差異があるのか、彼らは音楽をどう捉え譜面化するのか、彼らの音楽のイメージが視覚化できるのではないかと考えました。
そこで、「エリーゼのために」冒頭約1 分を課題曲とし、7人の音楽未経験者の方に「五線譜の楽譜」と「各々がイメージする楽譜」の2種類を制作していただきました。
また、楽譜は演奏されることで役割を果たすので、五線譜の楽譜をピアニストの方に演奏していただきました。
彼らの楽譜をピアニストはどう解釈するのか。
彼らの「エリーゼのために」をご覧ください。
