「自然界の現象」を、テクスチャ・マテリアルとして、紙、そして空間に再構築する。
ここは作られた「庭」である。自然物を、植物、石、あるいは虫を実際に採取するような気持ちでカメラで記録した。そこから抽出した素材のイメージを広げていく。気になったものに、複数の意味や理論を与えてみる。ポスターの白い紙は、時に奥行きのある空間となり、物質が置かれる面となり、そこにもこちらと等しく重力があるのだ。光、空気、感触、重み、規則性、性質、色。自然の断片から広がるイメージは、まるで空間を形作るかのように繁茂し、紙媒体のグラフィック一枚一枚が、この庭の空間を満たす一部になる。
