何色でもない、素のままの私

島根菜那

心が整うことで、本来の自身と出会うことができる。

これまで私は、他者とは違うと感じ、「歪み」を抱え、生きてきた。
私以外の誰しもが正しい形、輝く色を持っているのだと思い込んでいた。

しかし、正しい形、輝く色を持つ人などどこにもおらず、皆「歪み」を持っていると気づき、正しい形、輝く色を求める意識は変化していった。

それでも日々「歪み」は現れる。しかし今はその「歪み」に気がつくことができる。
すると「歪み」は消え、心が整い、私は空気と共に溶けてゆく。
正しい形も輝く色もない、何色でもない「素のままの私」に出会うことができる。

作品テーマ
1.混沌 (集積・赤橙黄緑青藍紫) 様々な感情が入り混じり、判断がつかない様
2.自責 (くしゅくしゅ・青) 自分自身を責め立てる思いが、溢れ出る様
3.高揚 (ひらひら・赤) 他と相反して気分が高まり、自身が好きでたまらない様
4.恥 (重なり・黄)自身の言動を過ちと捉え、居ても立っても居られない様
5.恐怖 (ぐるぐる・緑) 周囲が恐ろしく感じ、逃げたくとも逃げられない様
6.素の私 (5作品全てのテクスチャー・白) 整うことで出会うことができる、何色でもない私

島根菜那
1998年生まれ。
美大を目指し美術予備校にて約5年間美術を学ぶ。
その後ブランクを経て桑沢デザイン研究所へ入学。
ポップなデザインからダークなデザインまで自身の可能性を探りながら日々勉強中。
新たな作品を製作することで、社会へ新たな世界観を発信してゆく。

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