①アリク祭 “デ”
②NERUM
③yohaku no bi

丸山廉太郎

①硴(かき)とおばんざいのお店・アリクとの共祭
②明かりを落としてゆっくり過ごす夜のお供に使用する商品のパッケージ
③余白の美を通して日本の魅力を発信するポスター


東京都世田谷区若林にて、廣岡好和氏が営む硴(かき)とおばんざいのお店・アリクは、2022年に松陰神社前から移転し、定借契約により2024年3月に現在の店舗での営業を終了する。次店への展開を視野に、廣岡氏の活動及びアリクのアウターブランディングについてチームに分かれて模索した。

廣岡氏の「人と人を繋げたい」という思いから、現店舗と旧店舗、新規の客が交流できる機会と、他チームの制作物を公開する場所づくりの目的で、祭りをテーマにしたイベントの企画を行った。学生とアリクの共通項となる頭文字「デ」をタイトルに設定。祭りを実際に体験することによりアリクに繋がっていくというコンセプトのもと、宣伝美術や会場装飾などを制作した。

VD2B アドバタイジング Cチーム
丸山廉太郎(AD) / 安倍志緒里 / 橋口真衣 / 榛澤彩加 / ポラード碧

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NERUM=ネラム:寝る+ラム(酒)

ラム酒の生産は大航海時代に欧州諸国の植民地先で行われたプランテーションに端を発する。生産地のカリブ海の島々、船乗りや海賊の船上での精神緩和目的の飲酒など、歴史的に海との関係が深い。
ロゴタイプはジャマイカの音楽カルチャーからの引用で、シンボルは海賊旗・眼帯・アイマスクがモチーフ。静かな夜の海をイメージしたグラフィックで展開した。
暗闇に目を慣らし睡眠に向かうというコンセプトのもと、容器と印刷を黒で統一することにより、商品と使用環境のコントラストを低くして睡眠前に使用しやすい設計に。
日々の仕事や生活で疲労した人々の一日の疲れを癒す夜の時間のお供として、ラム酒、ドライフルーツのラム酒漬け、アロマキャンドル、お香、静かな夜に合う曲をセレクトした7インチレコードなどの商品展開を想定。

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「新たな日本を再発見する」をテーマに、日本の美は余白の美というコンセプトで制作。無の中に有を見出し、幽玄を感じる日本的美意識こそが余白の美であり、体現する文化として枯山水をモチーフにした。パッと見では気付かないが、よく見ると確かに存在する砂敷を紙と同色で印刷し、余白による想像の余地を表現した。

丸山廉太郎
1995年生まれ。神奈川県出身。
新卒でWeb制作会社に入社し4年間デザイナーとして勤務したのち、2022年桑沢デザイン研究所に入学。

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