すきまから広がるエレメント
日々過ごす中で改めて周囲を観察してみると、塀のすきまに差し込んだままにされた空き缶や、コンクリートのすきまから顔をのぞかせ、逞しく生きている植物。あるいは、ソファやベット、書棚に挟まったままの衣類や小物たちに気がつく。
そんな「すきま」にモノを挟んだままにしたり、道端の隅での発見をしたことはないでしょうか。
そんな人の行動から、そこかしこに存在する「すきま」は、ある意味「収納」ではないかと捉え、挟んでしまい/仕舞いたくなる棚を制作しました。
モノを固定しやすいように「分銅つなぎ」という紋様から着想を得てカタチを改良し、挟みやすさと、連続性をもたせています。
過去の自分や、他の人が差し込んだ形跡はどこか見えない「隣人」がいるようで、密やかな会話が生まれるかもしれません。








